
| 2007/3/29 |
| 欧州の真空管 ――EL503 |
|
先日、出張で大阪に寄ったとき、久しぶりに堺筋通りの日本橋に行ってきました。京都に住んでいた頃は、よく電子パーツや真空管を買いに来たものですが、10年以上もご無沙汰をしています。あちこち歩き回って、スーパービデオが堺筋通りから消えて横道に入ったところにあるのを発見しました。 この店では、新品・中古の真空管などを機会があるごとにあさっていました。今回も、何か真空管のいいものがあるか探していると、東芝6GB8やNEC、松下などのテレビ用真空管に混じってPHILIPSの大型の箱に入ったEL503という真空管を4本見つけました。 お店の人に聞くと水平出力管ではないかと言います。確かに、EL509/PL509は欧州最大のカラーテレビ用水平出力管で、わたしも松下のPL509/40KG6Aという同じ真空管をかなりの数、日本橋の別のお店で安く買ったことがあります。 それで、値段を聞くと1本5000円だと言います。今までに、そんなに高い真空管を購入したことはありません。でも、本当に買うのなら、1本4000円でいいというのです。しばらく迷ったあげく、中身を見せてもらうことにしました。どうも、転売業者と間違えたようで、「中は開けないもんや」とぶつぶつ言います。これで、真空管アンプを作るのだと言い訳すると、とたんに愛想よくなって、以前は、MJの渡辺さんなんかも真空管を探しに来たものだと親しく話しかけてくれます。それで、中身を見るとプレートは、6L6GC並の大きさがあり、25W程度のオーディオ用出力管に思えます。新品未使用とにらんで、4本まとめて購入することにしました。東京から来たのでいい買い物ができたと礼を言うと、RCA1619出力管を1本おまけしてくれました。 ちなみに、松下40KG6Aは1本7000円とのこと、一瞬頭の中で、手持ちの真空管を売るといくらになるか計算してしまいました。 帰ってから、EL503の素性を調べると、これがなかなか貴重な珍しい真空管であることが判明しました。 http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/010/e/EL503.pdf http://www.tubeampdoctor.com/product_info.php?products_id=1279 http://www.jogis-roehrenbude.de/Roehren-Geschichtliches/EL503/EL503.htm |
![]() ジャンク電子部品、プロ用電気製品満載のスーパービデオのお店 |
|
1970年代のオーディオアンプに欧州ではよく使われていたもののようです。PHILIPSのデータシートによると265Vのプレート電圧で、プッシュプル動作のとき40Wの出力を得ることができます。ただし、内部抵抗が大変低く、出力トランスとしては、現在では入手できない2.5kΩの負荷抵抗で動作させます。 とにかく、とっても珍しい真空管を入手したので、これからゆっくり回路設計をしてみようと思います。 |
![]() カートンボックスの外観 外箱はくたびれているが、中身の包装は新品同様。(相当古そうなことがうかがえる) ![]() 真空管試験器でテスト中。 ヒーター電圧6.3V、ソケットはマグノーバル9ピン。バラツキはあるが、4本とも使えそう。 ![]() おまけでもらったRCA1619 |
|
→●マニアックコラムトップ →●home |
